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先日、山梨県立美術館で開催中の企画展「山下清 生誕100年展」を見に行ってきました。

山梨県立美術館「山下清生誕100年展」

山下清といえば「放浪の天才画家」として知られていますが、実際に原画を目にするのは今回が初めてでした。

「生誕100年」と聞いて少し不思議に思いましたが、山下清は1922年生まれ。
この展覧会は2022年の生誕100年を記念して全国を巡回しており、山梨がその巡回先のひとつとのことです。

展示では、代表的な貼り絵作品のほか、小学生時代の鉛筆画もいくつか見ることができました。
どの作品も驚くほど緻密で、子どもとは思えないほど観察力に富んでいて、「よくこれを残しておいたものだな」と感心しました。

さらに、本人が実際に着ていた浴衣や、旅の途中で背負っていたリュックの実物も展示されており、テレビや写真で見た“あの姿”がそのままそこにあるようで、思わず見入ってしまいました。

山下清の独特な言い回しは、いまでも多くの人の記憶に残っていますが、作品の横に本人の言葉が添えられていて、それを読むだけでもとても興味深かったです。
言葉には純粋な感性とユーモアがあり、同時に人間としての誠実さが感じられました。

また、当時はまだ障害者教育や支援の体制が十分ではなかった時代だったと思います。
その中で、山下清がよき理解者たちに支えられながら才能を伸ばしていったことを思うと、「人との出会いが人生を大きく変える」ということをあらためて感じさせられました。

この展覧会では、作品の美しさだけでなく、彼の生き方そのものにも心を動かされました。
貼り絵の一枚一枚に込められた集中力や感性、温かさが、今も静かに語りかけてくるようです。

「山下清生誕100年展」は11月24日(月)まで。
山梨を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。


【展覧会情報】

展覧会名:山下清 生誕100年展

会場:山梨県立美術館(山梨県甲府市貢川)

会期:2025年11月24日(月)まで

公式サイト:https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/2025/1628.html